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長府工産の蓄電池はニチコン製?評判・保証・容量を施工事例27件から解説
長府工産の蓄電池はニチコン製?評判・保証・容量を施工事例27件から解説

蓄電池を調べていて「長府工産(ちょうふこうさん)」という名前を見つけたものの、情報が少なくて困っている方は多いと思います。大手メーカーと違い、Web上で見つかる情報が限られているためです。

この記事では、長府工産の蓄電池の中身、他メーカーとの関係、そして省エネ相談室が施工事例として掲載している福岡県内の27件の施工事例から分かることを整理します。

結論から言えば、長府工産の蓄電池はニチコンが製造したトライブリッド蓄電池です。ただし保証条件に本家とは違う点があります。そこが選ぶうえでの分かれ目になります。

目次

長府工産の蓄電池はニチコン製造

長府工産の蓄電池2型番はニチコン製造。施工事例27件

製造元はニチコン、販売が長府工産

省エネ相談室の取扱スペック表を確認すると、長府工産の蓄電池2型番はいずれも製造元がニチコンと記載されています。

つまり長府工産の蓄電池は、ニチコンが製造した製品を長府工産が自社ブランドで販売しているもの(OEM製品)です。

これは珍しいことではなく、住宅設備の分野では一般的な形です。「聞いたことのないメーカーだから不安」と感じる必要はなく、中身はニチコン製とご理解いただければと思います。ニチコンについてはニチコンの蓄電池の特徴で詳しくご説明しています。

長府工産は山口県の住宅設備会社

長府工産は山口県下関市に本社を置く会社で、給湯器・空調・住宅設備を扱っています。エコキュートや石油給湯器で名前を見かけることが多い会社です。

長府工産の蓄電池2型番のスペック

省エネ相談室が取り扱う長府工産の蓄電池は2型番です。

型番容量タイプ停電時設置場所重塩害地域機器保証
ESS-T5MGCK/ESS-T6MGCK7.4kWhトライブリッド全負荷屋内・屋外×15年
ESS-T5XGCK/ESS-T6XGCK14.9kWhトライブリッド全負荷屋内・屋外×15年

いずれも容量保証付き、さらに有償の延長保証5年が用意されています。

2型番ともトライブリッド型

長府工産の2型番はどちらもトライブリッド型です。トライブリッドとは、太陽光・蓄電池・電気自動車(V2H)の3つを1台のパワーコンディショナで制御する方式です。

方式1台のパワコンで制御するもの
単機能型蓄電池のみ
ハイブリッド型太陽光+蓄電池
トライブリッド型太陽光+蓄電池+電気自動車

省エネ相談室が取り扱う蓄電池44型番のうちトライブリッド型は6型番あり、その内訳はニチコン4型番と長府工産2型番です。つまりトライブリッド型はすべてニチコン製造ということになります。

本家ニチコンとの違いは「有償の延長保証5年」

ここが実務上の重要ポイントです。中身が同じでも、販売元によって保証の選択肢が変わります。

項目ニチコン(本家)長府工産
機器保証15年15年
容量保証ありあり
有償の延長保証—5年(最長20年)

長府工産の型番には有償の延長保証5年が用意されているため、費用を追加すれば実質20年までカバーできることになります。

蓄電池は15年前後で交換を検討する時期に入る設備です。「保証が切れた直後に壊れる」というリスクを避けたい方には、この5年の差が意味を持ちます。

屋内にも屋外にも設置できる

2型番とも屋内・屋外の両方に対応しています。設置場所の制約が少ないことは、実際の工事では大きな利点です。

停電時は全負荷(家全体)に対応

2型番とも停電時は全負荷です。特定の回路だけでなく、家全体の電気が使えます。

ただし全負荷は電気を使うペースも速くなります。停電が長引く場面では使い方に配慮が必要です。

省エネ相談室での長府工産の施工事例27件

蓄電池116件のうち27件が長府工産製

省エネ相談室が施工事例として掲載している福岡県内の蓄電池116件のうち、27件が長府工産製でした。

メーカー施工事例の件数
ニチコン58件
長府工産27件
長州産業25件
SHARP5件
エクソル1件

ニチコン(58件)と長府工産(27件)で、蓄電池116件の7割超を占めています。なお長府工産の27件のうち1件(CB-P127M06A)は、ニチコン製造の製品かどうかを確認中です。

設置した型番の内訳

型番件数
ESS-T3MCK17件
ESS-T3XCK5件
ESS-T5MGCK3件
ESS-T6XGCK1件
CB-P127M06A1件(製造元は確認中)

ESS-T3MCKが17件で最多です。型番の末尾「CK」が長府工産版を示しており、頭の「T」はトライブリッドを意味します。

設置時期によって販売型番が変わるため、現在の取扱型番(T5・T6シリーズ)とは異なるT3シリーズが事例には多く含まれています。

容量は平均9.3kWh

長府工産製を設置した27件の容量は平均9.3kWh(最小7.4kWh〜最大14.9kWh)でした。内訳は7.4kWhが20件、14.9kWhが6件、12.7kWhが1件です。

27件中20件が7.4kWhのため、施工事例の蓄電池116件全体の平均10.0kWhよりやや小さめになっています。容量の考え方は蓄電池の容量と種類の選び方でご説明しています。

27件のうち24件が太陽光との同時導入

27件の内訳は、太陽光と蓄電池の同時導入が24件、蓄電池のみが3件でした。9割近くが太陽光とセットです。同時導入した24件の太陽光の出力は平均6.11kWでした。

トライブリッド型は太陽光のパワコンも兼ねる構成のため、太陽光と同時に導入するケースが多くなる傾向があります。

設置エリアは沿岸部にも分布

遠賀郡芦屋町・福津市・豊前市・京都郡苅田町・大牟田市が各2件など、福岡県内に広く分布しています。各エリアの詳細は対応エリアのページをご覧ください。

なお後述するとおり長府工産の2型番は重塩害地域に対応していません。沿岸部でも海からの距離によって設置できる場合があり、現地で条件を確認したうえで判断しています。

長府工産の蓄電池を選ぶメリット

ニチコン製造の品質に延長保証が付く

最大の利点はここです。中身はニチコン製造、そのうえで有償の延長保証5年を選べるという組み合わせは、本家ニチコンにはない選択肢です。

電気自動車まで見据えた構成が組める

2型番ともトライブリッド型ですので、電気自動車を今持っていなくても後から追加できます。先に太陽光と蓄電池を設置し、後でV2H機器を追加する順序が取れます。

あとから方式を変えるにはパワコンの交換が必要になるため、将来的に電気自動車を検討されている方は最初からトライブリッドにしておくと後の費用を抑えられます。

7.4kWhという控えめな容量が選べる

ESS-T5MGCK/T6MGCKの7.4kWhは、トライブリッド型のなかでは小さめの容量です。施工事例でも7.4kWhが最も多く選ばれています。

蓄電池は容量が大きいほど価格も上がります。「使い切れる量に収める」という考え方であれば、この容量帯は現実的な選択です。

屋内・屋外どちらにも置ける

設置場所の選択肢が広いため、屋外にスペースが取りづらいお宅でも検討できます。

選ぶときの注意点

重塩害地域には対応していない

ここが最も重要な注意点です。長府工産の2型番はいずれも重塩害地域への設置に対応していません。

取扱44型番のうち重塩害対応は23型番(京セラ9・長州産業6・XSOL6・SHARP2)で、そのなかに長府工産とニチコンは含まれていません。

福岡県では糸島市や福津市のように海に面したエリアがあり、海に近い立地では選択肢から外れる場合があります。海からの距離で判断が変わりますので、沿岸部の場合は現地確認が必要です。重塩害対応が必要なら京セラ製・長州産業製などが候補になります。

容量の選択肢が2つしかない

7.4kWhと14.9kWhの2段階のみで、中間の10kWh前後がありません。「10kWhくらいが欲しい」という場合は、本家ニチコン(9.9kWh)や長州産業(9.7・9.8kWh)のほうが希望に近い容量を選べます。

トライブリッドは初期費用が上がる

3つを制御できる分、パワコンの価格はハイブリッド型より高くなります。電気自動車を導入する予定がまったくない場合は、ハイブリッド型のほうが費用を抑えられます。

延長保証は有償である

延長保証5年は無償ではありません。追加費用と、その5年をカバーする価値を比べて判断する必要があります。

Web上の情報が少ない

大手メーカーと比べて口コミやレビューが見つかりにくいのは事実です。ただし中身はニチコン製造ですので、ニチコンの情報を参考にできます。

本家ニチコンと長府工産、どちらを選ぶか

中身が同じであれば、判断材料は保証と価格です。

条件向いている選択
15年を超える保証が欲しい長府工産(有償延長5年あり)
10kWh前後の容量が欲しいニチコン(9.9kWhがある)
19.9kWhの大容量が欲しいニチコン(長府工産は最大14.9kWh)
7.4kWhで足りるどちらでも可(価格と保証で比較)

実務では、見積時点での価格差と延長保証の費用を並べてご提示し、お客様に選んでいただいています。どちらか一方を推すのではなく、条件を並べて比べていただくのが確実です。

よくある質問

長府工産の蓄電池はどこが作っていますか?

製造元はニチコンです。ニチコンが製造した製品を長府工産が自社ブランドで販売しています。取扱スペック表にも製造元がニチコンと記載されています。

ニチコンと長府工産、中身は同じですか?

製造元は同じニチコンです。違いは保証条件で、長府工産の型番には有償の延長保証5年が用意されています。

長府工産の蓄電池の保証は何年ですか?

機器保証15年で容量保証も付きます。さらに有償で5年の延長保証を付けられるため、最長20年までカバーできます。

容量は何kWhから選べますか?

7.4kWhと14.9kWhの2種類です。中間の容量が必要な場合は本家ニチコンや長州産業も候補になります。

電気自動車がなくても設置できますか?

できます。2型番ともトライブリッド型ですが、電気自動車がない状態でも太陽光+蓄電池として使えます。後から電気自動車を導入したときにV2H機器を追加する形が取れます。

海の近くでも設置できますか?

2型番とも重塩害地域には対応していません。海からの距離によって判断が変わりますので、沿岸部の場合は現地で条件を確認します。重塩害対応が必要な場合は他メーカーからご提案いたします。

停電のとき家全体の電気が使えますか?

2型番とも全負荷対応ですので、家全体の電気が使えます。ただし電気を使うペースも速くなるため、停電が長引く場面では使い方に配慮が必要です。

他メーカーとの比較は蓄電池のメーカー比較|8メーカー44型番を条件別に整理でご覧いただけます。海からの距離・電気自動車の予定・既設の太陽光の有無といった条件から、候補を絞り込む形で整理しています。

蓄電池の寿命と保証の見方は蓄電池の寿命は何年?機器保証と容量保証の違いで詳しくご説明しています。取扱44型番のうち容量保証があるのは25型番だけです。

太陽光とセットで導入する場合の全体像

機種選びの前に、そもそもセットで入れるべきかどうかを確認しておくと迷いが減ります。

判断基準・費用の目安・同時設置と後付けの違いは太陽光発電と蓄電池をセットで導入する完全ガイド|福岡の施工事例133件のうち併用90件と費用相場にまとめています。同時設置ならハイブリッド型でパワコン1台に収まるため、選ぶ型番も変わってきます。

ご相談はお気軽に

長府工産の蓄電池がご自宅に合うかどうかは、設置場所の条件・必要な容量・電気自動車の予定、そして本家ニチコンとの価格差によって変わります。

省エネ相談室では現地調査のうえ、設置できる型番と必要な容量を試算し、ニチコン製との比較もあわせてご提示します。無理な勧誘はいたしません。

無料相談・お見積りはこちら

まとめ|中身はニチコン、違いは延長保証

  • 長府工産の蓄電池2型番はニチコン製造。山口県下関市の住宅設備会社が自社ブランドで販売している
  • 2型番ともトライブリッド型。太陽光・蓄電池・電気自動車を1台のパワコンで制御できる
  • 本家ニチコンとの違いは有償の延長保証5年。機器保証15年に追加すれば最長20年までカバーできる
  • 容量は7.4kWhと14.9kWhの2種類。中間容量が必要ならニチコンや長州産業も候補になる
  • 重塩害地域には対応していない。海に近い立地では他メーカーが候補になる
  • 屋内・屋外どちらにも設置でき、停電時は全負荷対応
  • 省エネ相談室では蓄電池116件のうち27件が長府工産製。平均容量9.3kWh、27件中24件が太陽光との同時導入

情報が少ないメーカーですが、中身が分かれば判断しやすくなります。ご自宅の条件に合うかは現地を確認したうえでご提案いたします。

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