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京セラの蓄電池の評判は?9型番すべて重塩害対応という強みと選び方を解説
京セラの蓄電池の評判は?9型番すべて重塩害対応という強みと選び方を解説

蓄電池を比較していると必ず候補に入るメーカーの一つが京セラです。ただ「他と何が違うのか」が分かりにくく、判断に迷われる方が多い製品でもあります。

この記事では、京セラの蓄電池の特徴を、省エネ相談室が取り扱う9型番のスペックから整理します。

結論を先にお伝えすると、京セラの最大の強みは取扱9型番すべてが重塩害地域に対応していることです。福岡県には糸島市や福津市のように海に面したエリアがあり、沿岸部では京セラが有力な、あるいは唯一の選択肢になる場面があります。

目次

京セラとはどんなメーカーか

京セラの蓄電池9型番はすべて重塩害地域に対応(対応型番数は取扱メーカーで最多)。マルチ・ハイブリッド・単機能の3方式、機器保証15年

太陽光発電に古くから取り組んできた国内メーカー

京セラは京都に本社を置く電子部品・セラミックスのメーカーです。太陽光発電の分野には早い段階から取り組んでおり、住宅用太陽光の歴史を語るときに名前が出てくる会社です。

もともとセラミックス(陶磁器のような無機材料)を本業としてきた技術系のメーカーであり、その延長線上に太陽電池と蓄電池があります。

省エネ相談室では蓄電池9型番を取り扱っています

省エネ相談室が取り扱う京セラ製品は蓄電池9型番です。太陽光パネルの取扱はありません。

そのため京セラの蓄電池は、太陽光パネルは別メーカーで組み、蓄電池だけ京セラにするという構成でご提案することになります。

京セラの蓄電池9型番のスペック

3つの方式 × 3つの容量、という整然とした構成になっています。

型番方式容量停電時設置場所重塩害地域機器保証
EGS-MC0570マルチ5.7kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-MC1140マルチ11.4kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-MC1710マルチ17.1kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-ML0570ハイブリッド5.7kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-ML1140ハイブリッド11.4kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-ML1710ハイブリッド17.1kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-LM0570単機能5.7kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-LM1140単機能11.4kWh全負荷屋内・屋外○15年
EGS-LM1710単機能17.1kWh全負荷屋内・屋外○15年

9型番すべてが容量保証つきです。

表を見ていただくと分かるとおり、方式が違っても容量・停電時の動作・設置場所・保証はすべて同じです。選ぶときに考えることが少ない、分かりやすいラインナップです。

京セラ最大の強み|9型番すべてが重塩害地域に対応

取扱メーカーのなかで最も多い

これが京セラを選ぶ最大の理由です。

省エネ相談室が取り扱う蓄電池44型番のうち、重塩害地域に設置できるのは23型番です。その内訳を見ると差がはっきりします。

メーカー重塩害対応の型番数
京セラ9型番(全型番)
長州産業6型番(8型番のうち)
エクソル6型番(全型番)
SHARP2型番(全型番)
ニチコン0型番
長府工産0型番
ハンファ0型番
カナディアンソーラー0型番

省エネ相談室の施工事例で掲載が多いニチコン(58件)と長府工産(27件)は、いずれも重塩害地域に対応していません。海に近いお宅では、この2社が候補から外れます。

大容量で重塩害対応は4社7型番。保証15年なら京セラと長州産業

さらに絞り込むと、京セラの立ち位置がより明確になります。

容量15kWh以上で重塩害対応の型番を並べると次のようになります。

メーカー型番容量機器保証
京セラEGS-MC1710 /
ML1710 /
LM1710
17.1kWh15年
長州産業CB-P164M06A16.4kWh15年
エクソル4.95-21-N-XSOL21.5kWh10年
エクソル4.95-15-N-XSOL15.3kWh10年
SHARPJH-WBPDA77715.4kWh10年

ニチコンの19.9kWh、ハンファの19.8kWhといった大容量機はいずれも重塩害非対応です。

つまり「沿岸部で、大容量、かつ機器保証15年」という条件を満たすのは京セラと長州産業の2択になります。しかも京セラは3つの方式すべてで17.1kWhを選べる点が違います。

重塩害地域とはどのくらいの範囲か

「海が見えるから重塩害」というわけではありません。海からの距離によって、通常・塩害・重塩害と区分が変わります。

福岡県では糸島市・福津市・宗像市・芦屋町・遠賀郡といった沿岸のエリアが該当する可能性があります。ただし同じ市内でも海に近い地区と内陸の地区で判断が変わります。

省エネ相談室では現地を確認したうえで、設置できる機種をご提案しています。各エリアの状況は対応エリアのページをご覧ください。

3つの方式(マルチ・ハイブリッド・単機能)の違い

京セラの型番は頭のアルファベットで方式が分かります。

単機能型(EGS-LM)|既設の太陽光を残したい場合

太陽光のパワーコンディショナ(パワコン)をそのまま残し、蓄電池だけを追加する方式です。すでに太陽光を使っていて、蓄電池を後から足す場合に向いています。

ハイブリッド型(EGS-ML)|太陽光と蓄電池をまとめる

太陽光と蓄電池を1台のパワコンで制御します。機器が1台に減るため、パワコンの交換時期に蓄電池を検討される方に合理的な選択です。

マルチ型(EGS-MC)|取扱メーカーで京セラのみ

「マルチ」という方式を持つのは、省エネ相談室の取扱44型番のなかで京セラの3型番だけです。

複数の機器を組み合わせる構成に対応する方式ですが、ご自宅の設備構成によって適するかどうかが変わります。どの方式が合うかは、既存設備と将来の予定を確認したうえでご提案します。

容量は5.7 / 11.4 / 17.1kWhの3段階

倍数構成になっているのが特徴

5.7kWh・11.4kWh・17.1kWhは、5.7kWhのちょうど1倍・2倍・3倍です。必要量に応じて段階的に選べる分かりやすい構成です。

ただし他メーカーと比べると刻みは粗めです。たとえば長州産業は6.3・6.5・9.7・9.8・12.7・13.0・16.4kWhと細かく選べます。

「10kWhくらいが欲しい」という場合、京セラでは11.4kWhになります。少し大きい分は問題になりませんが、ぴったりの容量を狙いたい方には他メーカーのほうが合うことがあります。

容量の決め方

容量は大きいほど良いというものではありません。使い切れない容量にお金を払うことになるためです。夜間に使う電力量から逆算するのが基本です。

詳しい計算方法は蓄電池の容量の目安は何kWh?でご説明しています。

京セラの蓄電池を選ぶメリット

1. 沿岸部でも設置できる(9型番すべて重塩害対応)

繰り返しになりますが、これが最大の利点です。海に近い立地で選択肢が残る数少ないメーカーです。

2. 9型番すべてが停電時に全負荷

停電したときに家全体の電気が使えるのが全負荷です。京セラは9型番すべてが全負荷で、迷う要素がありません。

3. 機器保証15年+容量保証

取扱44型番のうち機器保証15年は36型番、10年は8型番です。京セラは長いほうのグループで、容量保証も付いています。

容量保証は「使い続けて蓄えられる量が減ったときに対応する」という約束です。機器が動くかどうか(機器保証)とは別の話で、両方あることに意味があります。

4. 屋内にも屋外にも設置できる

9型番すべてが屋内・屋外の両方に対応しています。屋外にスペースが取りづらいお宅でも検討できます。

5. 方式が3つあり、既存設備に合わせやすい

既設の太陽光を残す(単機能)、まとめる(ハイブリッド)、複数機器を組む(マルチ)と選べます。どの容量でも3方式から選べるのは分かりやすい点です。

選ぶときに確認しておきたい注意点

メリットだけでなく、事前に知っておいていただきたい点もお伝えします。

停電時に特定負荷を選べない

京セラの9型番はすべて全負荷のみで、特定負荷(指定した回路だけ使う)を選べません。

全負荷は便利ですが、家全体に電気を回すため蓄電池の残量を早く使い切ります。停電が長引く場面では、必要な回路だけに絞れる特定負荷のほうが持ちがよいという考え方もあります。

特定負荷を選びたい場合は、長州産業(8型番すべてで選択可)やエクソル、SHARPが候補になります。

容量の刻みが粗い

前述のとおり5.7 / 11.4 / 17.1kWhの3段階です。中間の容量が必要な場合は他メーカーのほうが合います。

太陽光パネルの取扱がない

省エネ相談室では京セラの太陽光パネルを取り扱っていません。太陽光と蓄電池を同一メーカーで揃えたいというご希望の場合は、長州産業やハンファが候補になります。

評判・口コミを読むときのポイント

方式を確認せずに評価を読まない

京セラの蓄電池はマルチ・ハイブリッド・単機能の3方式があります。方式が違えば価格も構成も変わるため、どの型番についての話なのかを確認する必要があります。

「高い」という評価は構成込みで語られていることが多い

価格の評価は、容量・工事条件・既存設備をすべて含んだ総額で語られていることがほとんどです。メーカー単体の価格差ではありません。

製品の評判と施工会社の評判を分ける

口コミで目立つ内容の多くは、実は工事や対応に関するものです。同じ製品でも施工する会社によって満足度は変わります。

塩害地域の事例は特に参考になる

京セラを検討される方は沿岸部の方が多いはずです。同じような立地の事例を探すと参考になります。

蓄電池の寿命はどのくらいか

保証年数から考えるのが確実です

京セラの9型番は機器保証15年、容量保証つきです。「何年もつか」は使い方(充放電の頻度)、設置環境の温度、残量をどこまで使うかで変わるため、断定できる数字はお伝えできません。

メーカーが15年の保証を出しているという事実を目安に、その前後で交換を検討するという捉え方が現実的です。

塩害地域では設置場所の影響も考える

重塩害対応の機種であっても、海風が直接当たる場所を避けられればそのほうが良いのは間違いありません。現地調査では設置場所の条件もあわせて確認します。

京セラの蓄電池が向いている方

  • 海に近い立地の方(9型番すべて重塩害対応。これが最大の理由)
  • 沿岸部で大容量が必要な方(17.1kWhで重塩害対応・保証15年という条件を満たす数少ない選択肢)
  • 停電時に家全体の電気を使いたい方(9型番すべて全負荷)
  • 蓄電池を屋内に設置したい方(9型番すべて屋内対応)
  • すでに太陽光があり蓄電池だけ追加したい方(単機能型で既設パワコンを活かせる)
  • 長い機器保証を重視する方(15年+容量保証)

逆に停電時に特定負荷を選びたい方や10kWh前後のぴったりな容量が欲しい方、太陽光と蓄電池を同一メーカーで揃えたい方は、他メーカーのほうが合います。

よくある質問

京セラはどこの会社ですか?

京都に本社を置く電子部品・セラミックスのメーカーです。太陽光発電の分野に早い段階から取り組んできた国内メーカーです。

京セラの蓄電池は塩害地域でも設置できますか?

できます。省エネ相談室が取り扱う9型番はすべて重塩害地域に対応しています。取扱メーカーのなかで最も多く、これが京セラの最大の強みです。ただし海からの距離によって判断が変わるため、現地で条件を確認します。

マルチ型とハイブリッド型は何が違いますか?

ハイブリッド型は太陽光と蓄電池を1台のパワコンで制御します。マルチ型は複数の機器を組み合わせる構成に対応する方式で、省エネ相談室の取扱44型番のうち京セラの3型番だけが持っています。どちらが合うかは既存設備と将来の予定によって変わります。

京セラの蓄電池の保証は何年ですか?

9型番すべて機器保証15年で、容量保証も付いています。取扱44型番のうち機器保証15年は36型番ですので、長いほうのグループにあたります。

停電のとき家全体の電気が使えますか?

使えます。9型番すべて全負荷です。ただし特定負荷(指定した回路だけ)は選べません。家全体に電気を回すため残量を早く使い切る点は理解しておく必要があります。

容量は何kWhから選べますか?

5.7kWh・11.4kWh・17.1kWhの3種類です。中間の容量が必要な場合は、長州産業(6.3〜16.4kWhで7段階)などが候補になります。

すでに太陽光があります。京セラの蓄電池だけ追加できますか?

できます。単機能型(EGS-LMシリーズ)なら既設の太陽光パワコンをそのまま残せます。ただしパワコンの設置年によっては、ハイブリッド型へまとめたほうが合理的な場合もあります。卒FIT後の蓄電池もあわせてご覧ください。

京セラの太陽光パネルもお願いできますか?

省エネ相談室では京セラの太陽光パネルは取り扱っていません。太陽光は他メーカーで組み、蓄電池を京セラにするという構成になります。

他メーカーとの比較は蓄電池のメーカー比較|8メーカー44型番を条件別に整理でご覧いただけます。海からの距離・電気自動車の予定・既設の太陽光の有無といった条件から、候補を絞り込む形で整理しています。

蓄電池の寿命と保証の見方は蓄電池の寿命は何年?機器保証と容量保証の違いで詳しくご説明しています。取扱44型番のうち容量保証があるのは25型番だけです。

太陽光とセットで導入する場合の全体像

機種選びの前に、そもそもセットで入れるべきかどうかを確認しておくと迷いが減ります。

判断基準・費用の目安・同時設置と後付けの違いは太陽光発電と蓄電池をセットで導入する完全ガイド|福岡の施工事例133件のうち併用90件と費用相場にまとめています。同時設置ならハイブリッド型でパワコン1台に収まるため、選ぶ型番も変わってきます。

ご相談はお気軽に

京セラの蓄電池がご自宅に合うかどうかは、海からの距離、設置場所の条件、必要な容量、既存設備の状況によって変わります。

省エネ相談室では現地調査のうえ、設置できる型番と必要な容量を試算してご提示します。沿岸部であれば、重塩害対応の他メーカー(長州産業・エクソル・SHARP)との比較もあわせてご説明できます。無理な勧誘はいたしません。

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まとめ|沿岸部なら京セラが正面から候補になる

  • 取扱9型番すべてが重塩害地域に対応。取扱メーカーで最多。ニチコン・長府工産・ハンファは0型番
  • 17.1kWhの大容量で重塩害対応・機器保証15年という条件を満たす数少ない選択肢
  • マルチ・ハイブリッド・単機能の3方式を、どの容量でも選べる。マルチを持つのは取扱内で京セラのみ
  • 9型番すべて全負荷・屋内外設置可・機器保証15年+容量保証と条件が揃っている
  • 特定負荷は選べない。停電が長引く場面での持ちを重視するなら他メーカーも比較対象
  • 容量の刻みは5.7 / 11.4 / 17.1kWhと粗め。10kWh前後を狙うなら他メーカーが合う
  • 太陽光パネルの取扱はなし。同一メーカーで揃えたい場合は長州産業・ハンファが候補

海に近いお宅では、そもそも設置できる機種が限られます。そのなかで京セラは選択肢を残してくれるメーカーです。ご自宅が該当するかは、現地を確認したうえでご提案いたします。

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