太陽光パネルの価格は、1kWあたり約13.5万円が公的なデータでの目安です。経済産業省の委員会資料(2026年1月)で、2025年に設置された住宅用太陽光(新築)の費用の内訳を見ると、パネルの分が1kWあたり13.5万円、全体の約47%でした。
1枚あたりの価格は、パネル1枚の出力(W)で決まります。目安は次の式で出せます。
- 1枚あたりの価格の目安 = 1kWあたりの価格 × 1枚の出力(kW)
- 例:1枚440Wのパネルなら、13.5万円 × 0.44kW = 約5.9万円
この記事では、パネルの価格を「1kW」と「1枚」で見る方法、1枚の大きさと出力、何枚載るのかを、公的なデータ、メーカーの公表値、省エネ相談室のアンケートでまとめます。

目次
太陽光パネルの価格は1kWあたり約13.5万円(新築の内訳)
経済産業省の資料で、費用の内訳がわかる
太陽光の買取価格を決める国の委員会(調達価格等算定委員会)では、毎年、実際に設置された住宅用太陽光の費用を集計しています。2026年1月の資料では、2025年に設置された住宅用太陽光(10kW未満・新築)の費用は、平均で1kWあたり28.9万円でした。その内訳は次のとおりです。
| 内訳(新築・2025年設置の平均) | 1kWあたり | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 太陽光パネル | 13.5万円 | 約47% |
| パワーコンディショナ | 5.3万円 | 約18% |
| 架台(パネルを屋根に固定する金具など) | 3.2万円 | 約11% |
| その他の機器 | 0.2万円 | 約1% |
| 工事費 | 8.5万円 | 約29% |
| 値引き | ▲1.7万円 | − |
| 合計 | 28.9万円 |
※割合は合計28.9万円に対する割合(四捨五入)。資料に書かれているのは「太陽光パネルが約47%、工事費が約29%」で、ほかは計算した値です
※資料には、金額が税込か税抜かの明記がありません
パネルは、太陽光発電にかかる費用のおよそ半分です。屋根に載せて家で電気を使うには、パネルのほかに、パワーコンディショナ(発電した電気を家で使える形に変える機器)・架台・工事が必要です。
この内訳は新築の平均で、今ある家に後から載せる場合(既築)の内訳は資料に出ていません。パネルの価格の目安には、この記事では新築の内訳の13.5万円を使っています。設置費用の全体(既築・容量別の目安や、設置後にかかる費用)は、こちらの記事で解説しています。
→ 太陽光発電の設置費用は1kW30.1万円|容量別の目安と維持費
1枚あたりの価格は「1kWの単価 × 1枚の出力」で計算する
パネルは1枚ごとに出力が違う
太陽光パネルは、1枚ごとに出力(W)が違います。同じメーカーでも、大きいパネルと、屋根の端に並べる小型のパネルでは、出力が1.5倍ほど違います。
そのため、「1枚いくら」をそのまま比べても、たくさん発電するパネルが高いのか安いのかはわかりません。1kWあたり(1,000Wあたり)に直して比べるのが基本です。
出力別:1枚あたりの価格の目安
1kWあたり13.5万円(新築の平均の内訳)で計算した目安です。
| 1枚の出力 | 1枚あたりの目安 |
|---|---|
| 300W | 約4.1万円 |
| 350W | 約4.7万円 |
| 400W | 約5.4万円 |
| 440W | 約5.9万円 |
※公的データの平均単価に出力を掛けた計算の例です。特定の製品の価格ではありません。実際の価格は、メーカー・型番・変換効率(同じ面積でどれだけ発電できるか)で変わります
パネル1枚の大きさと出力
メーカーの公表値で見る
省エネ相談室の施工事例で、太陽光パネルの件数がいちばん多いメーカーはハンファジャパン(Qセルズ)です。同社が公式サイトで公表している値を紹介します。
| 型番 | 1枚の出力 | 大きさ(長さ×幅) | 変換効率 |
|---|---|---|---|
| Re.RISE-NBC 440 | 440W | 1,606×1,134mm | 24.2% |
| Re.RISE-NBC MS290(小型) | 290W | 1,606×767mm | − |
| Q.TRON M-G2.4+ 430(販売終了品) | 430W | 1,722×1,134mm | 22.0% |
Re.RISE-NBC 440は、販売を終えたQ.TRON M-G2.4+ 430より長さが約12cm短いのに、出力は10W大きくなっています。変換効率が高いパネルほど、同じ屋根の面積でたくさん発電できます。
440Wのパネル1枚の面積は約1.8㎡で、1kW分(約2.3枚)を並べると約4.1㎡になります(パネルどうしのすき間や、屋根の端に空ける余白は含みません)。

小型パネルを組み合わせて、屋根を埋めることがある
屋根の形によっては、大きいパネルだけでは隙間が残ります。そこで、幅の狭い小型パネルを組み合わせて、載せられる量を増やすことがあります。
小型パネルは1枚の出力が小さいため、1枚あたりの価格は安く見えます。ここでも、全体のkW数と、全体の価格で見ることが大切です。
何枚載る?パネル代はいくら?
アンケートでいただいた枚数の中央値は16枚
省エネ相談室にアンケートをいただいたお客様1,301件(2022年〜2026年)のうち、太陽光パネルの枚数の記入があった1,067件の枚数を集計しました。
| 枚数 | 件数 |
|---|---|
| 10枚未満 | 37件 |
| 10〜14枚 | 339件 |
| 15〜19枚 | 306件 |
| 20〜24枚 | 259件 |
| 25〜29枚 | 59件 |
| 30枚以上 | 67件 |
中央値は16枚で、半数のお宅が12〜21枚の間でした。使ったパネルの出力はお宅ごとに違うため、枚数が同じでもkW数は同じになりません。
枚数別:パネル代の目安
1枚440Wのパネルで、枚数別に計算したパネル代の目安です。
| 枚数(440W) | 容量 | パネル代の目安(13.5万円/kW) |
|---|---|---|
| 8枚 | 3.52kW | 約48万円 |
| 12枚 | 5.28kW | 約71万円 |
| 16枚 | 7.04kW | 約95万円 |
※公的データの平均単価から計算した目安です。設置には、このほかにパワーコンディショナ・架台・工事の費用がかかります
どのくらいの容量でどれだけ発電するかは、こちらの記事で解説しています。
太陽光の価格は、これまでどう変わってきた?
国の資料では、住宅用太陽光の費用(パネル・工事などを含む全体)の推移も出ています。新築の平均で見ると、2012年は1kWあたり43.1万円、2021年は27.1万円まで下がりました。
一方で資料では、2023年以降は「やや増加傾向」とされています。新築の平均は、2023年が28.3万円、2024年が28.7万円、2025年が28.9万円でした。
メーカーによって価格は違う?
パネルの価格は、メーカーや型番、変換効率で変わります。国の資料の13.5万円は、さまざまなメーカーを含めた平均です。
省エネ相談室がサイトで公開している施工事例133件のうち、太陽光を設置した107件で使ったパネルは、メーカー別に次のとおりです。
| メーカー | 件数 |
|---|---|
| ハンファジャパン(Qセルズ) | 75件 |
| 長州産業 | 29件 |
| ネクストエナジー・カナディアンソーラー・SHARP | 各1件 |
メーカーごとの特徴は、こちらの記事でご紹介しています。
見積もりの金額に幅が出る理由と、見積書で確かめたいことは、設置費用の記事にまとめています。
→ 太陽光発電の設置費用は1kW30.1万円|容量別の目安と維持費
省エネ相談室では、屋根の形に合わせて、何枚・何kW載るかを含めた無料のシミュレーションをしています。お気軽にご相談ください。
よくある質問
太陽光パネル1枚の値段はいくらですか?
パネルの出力によります。経済産業省の資料のパネルの平均単価(1kWあたり13.5万円・2025年設置・新築)で計算すると、1枚440Wのパネルで約5.9万円、300Wで約4.1万円が目安です。実際の価格はメーカー・型番で変わります。
太陽光パネル1kWあたりの価格はいくらですか?
パネルの分だけなら約13.5万円です(2025年設置・新築の平均の内訳)。パワーコンディショナや工事を含めた全体では、新築の平均で28.9万円です。
太陽光パネルの1枚の大きさは?
製品によります。ハンファジャパンのRe.RISE-NBC 440(440W)は1,606×1,134mm、小型のMS290(290W)は1,606×767mmです(メーカー公表値)。
何枚載せればいいですか?
屋根の大きさ・形と、電気の使い方で決まります。アンケートをいただいたお客様で枚数の記入があった1,067件では、中央値が16枚、半数が12〜21枚でした。
まとめ
- パネルの価格:1kWあたり約13.5万円(経済産業省の資料・2025年設置・新築の平均の内訳)。費用全体の約47%
- 1枚の価格:1kWの単価 × 1枚の出力。440Wなら約5.9万円が目安
- 大きさ:440Wで約1.8㎡。変換効率が高いほど、同じ面積でたくさん発電できる
- 枚数:アンケートで枚数の記入があった1,067件の中央値は16枚
太陽光と蓄電池をあわせて検討している方は、こちらもご覧ください。