太陽光発電や蓄電池にエラーが出たり、動かなくなったりしたとき、どこに連絡すればよいか迷う方は少なくありません。省エネ相談室のアンケートでも、引き渡しのときの不安や疑問として、次のように書いてくださったお客様がいました。
- 「例えばエラーなどでた場合の対応先」
- 「システムに対する疑問点等あった場合、営業担当者様への連絡で良いのでしょうか」
- 「長期的に使用したときに故障した場合の対応」
結論から言うと、まずは設置した会社(お買い上げの販売店)に連絡するのが基本です。たとえばニチコンは、蓄電システムの修理に関する相談は「お買い上げの販売会社」に問い合わせるよう案内しています。
この記事では、エラーが出たときに確かめること、連絡するときに伝えること、修理の費用と保証の考え方を、メーカーの案内をもとにまとめます。

目次
まず安全を確かめる
壊れたもの・水につかったものには近づかない
台風や大雨のあとなどに、パネルや機器が壊れていたり、水につかっていたりするときは、近づいたり触ったりしないでください。経済産業省は、太陽光は壊れたり水につかったりしても、光が当たれば発電することがあり、触ると感電する危険があるとしています。太陽光発電協会も、震災で被害を受けた場合の注意として、屋根の上の太陽光発電設備に損傷が見つかった場合は、そのまま使わず(通電せず)、手を触れずに、販売店・施工店に連絡するよう呼びかけています。
蓄電池についても、たとえばニチコンは、水没した場合には蓄電システムを停止させた状態で販売会社に連絡するよう案内しています。
台風のあとの注意は、こちらで解説しています。
地震のときの太陽光パネルへの影響と、地震のあとの注意点は、こちらで解説しています。
→ 太陽光パネルは地震で落ちる?家への影響と地震のあとの注意
エラーが出たら、表示を控える
蓄電池やパワーコンディショナ(パワコン)は、異常があるとリモコンやモニターに表示が出ます。たとえばニチコンの蓄電システムでは、エラーは室内リモコンの画面に「点検コード」として表示され、表示内容に従って対処するよう案内されています。
連絡する前に、次のことを控えておくと、話が早く進みます。
- リモコン・モニターに出ている表示(点検コード・エラー番号・メッセージ)
- 表示が出た日時と、そのときの天気
- いつもと違うこと(発電量が大きく下がった、充電されない、音やにおいがする など)
画面の表示をスマートフォンで撮っておくのも一つの方法です。
表示が出ても、自分で機器のふたを開けたり、配線を触ったりしないでください。ニチコンのよくある質問でも、「リモコン内部にエラーが発生しました」と表示された場合は、サービス担当者の訪問作業が必要なため、購入した販売会社に問い合わせるよう案内されています。

連絡先は「設置した会社」が基本
メーカーの案内(ニチコンの例)
| 場面 | ニチコンの案内 |
|---|---|
| 修理の相談 | 「ご不明な点や修理に関するご相談は、お買い上げの販売会社にお問い合わせください。」 |
| 故障したときの連絡先 | 販売店に確認する。メーカーの修理が必要な場合は、販売店からニチコンのサービスセンターに連絡する |
| 販売会社がわからないとき | 取扱説明書に載っているニチコンのサービスセンターに問い合わせる |
※ニチコンの公式サイトのユーザーサポート、単機能蓄電システム(16.6kWh)のよくある質問より(2026年10月確認)
つまり、お客様がメーカーに直接連絡するのではなく、設置した会社に連絡し、メーカーの修理が必要なら設置した会社からメーカーに手配する、という流れです。ほかのメーカーの機器をお使いの場合も、取扱説明書や保証書で、連絡先を確かめておきましょう。
連絡するときに伝えること
ニチコンは、修理を頼むときに次のことを知らせるよう案内しています。
- 設置した日
- 機器の型式と製造番号(機器の側面にある定格ラベルに書かれています)
- 故障の状況(点検コード、故障が起きた時刻や天気など)
設置した日や型式は、保証書や契約書類にも書かれています。取扱説明書・保証書・設置した会社の連絡先を、1か所にまとめておくと、いざというときに慌てずにすみます。
修理の費用と保証
保証期間内で、製品が原因の故障なら無償の例
修理の費用は、保証の内容で変わります。たとえばニチコンの単機能蓄電システム(16.6kWh)のよくある質問では、次のように案内されています。
- 無償保証期間内に、製品が原因で故障した場合は、無償で修理する
- 自然災害やお客様の過失による故障などは、保証の対象外(免責)
- それ以外の有償修理は、そのつど修理費用を見積もる
- 自然災害については、無償で自然災害補償に加入でき、販売店を通じて加入を申請する
- ただし、地震・噴火またはこれらによって生じた損害は、自然災害補償の対象外
保証の期間と中身は、メーカーと機種で違います。蓄電池の保証の種類(機器保証・容量保証)は、こちらで解説しています。
パワコンは、いつか交換が必要になる
国の委員会の資料(太陽光発電協会へのヒアリング)では、パワコンは20年間で一度は交換され、38.4万円程度が一般的な相場とされています(5kWの設備を想定)。エラーが出たときにすぐ交換が必要かどうかは、表示の内容と保証によります。交換の時期と費用の考え方は、こちらで解説しています。
故障に早く気づくために
太陽光発電協会の保守点検ガイドラインでは、持ち主が毎月1回程度、目で見て確かめる日常点検を行い、異常があれば専門の業者に点検を頼むことが推奨されています。モニターで発電量やエラーの表示を見るのも、早く気づくための方法です。点検の時期と内容は、こちらで解説しています。
省エネ相談室では、設置後のメンテナンスとして、接続箱のケーブル・配線の確認や、架台のボルトのゆるみのチェックに取り組んでいます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
よくある質問
蓄電池にエラーが出たら、まずどこに連絡すればいいですか?
設置した会社(お買い上げの販売店)に連絡するのが基本です。たとえばニチコンは、修理に関する相談はお買い上げの販売会社に問い合わせるよう案内していて、メーカーの修理が必要な場合は販売店からメーカーに連絡する流れです。
設置した会社がわからないときは?
取扱説明書や保証書に、メーカーの問い合わせ先が載っています。ニチコンの場合は、販売会社がわからないときは、取扱説明書に載っているサービスセンターに問い合わせるよう案内しています。
修理は無料ですか?
保証によります。ニチコンの単機能蓄電システム(16.6kWh)の例では、無償保証期間内に製品が原因で故障した場合は無償、自然災害やお客様の過失による故障は保証の対象外とされています。お使いの機器の保証書で確かめてください。
まとめ
- まず安全:壊れたもの・水につかったものには近づかない。光が当たると発電し、感電のおそれがある
- 表示を控える:点検コード・エラー番号、日時と天気、いつもと違うこと
- 連絡先:設置した会社(お買い上げの販売店)が基本。メーカーの修理が必要なら、設置した会社からメーカーに手配する
- 伝えること:設置した日、型式と製造番号、故障の状況
- 費用:保証期間内で製品が原因なら無償の例。保証の中身はメーカー・機種で違う