太陽光発電の補助金は、今ある家に載せるのか、家を新しく建てるのか、事業者として入れるのかで、使える制度が変わります。
- 今ある家に載せる(個人):個人が申請できる国の補助金は、2026年10月時点で確認できませんでした。太陽光発電協会は「国が交付する住宅用太陽光発電システムに対する補助金は、平成25年度分をもちまして全て終了いたしました」としています。使えるのは、主に市町村の補助金です
- 家を新しく建てる(個人):太陽光そのものではなく、ZEH(ゼッチ)など省エネ性能の高い住宅に、国の補助があります
- 事業者:自家消費型の太陽光や、PPA・リース(事業者が太陽光を設置して、使う人が料金を払う仕組み)に、国の補助事業があります
この記事では、2026年10月時点で確認できた制度をもとに、それぞれの補助金のしくみをまとめます。
目次
2026年の太陽光発電の補助金の全体像
| 誰が・どんな家に | 国 | 市町村など |
|---|---|---|
| 個人・今ある家に載せる | 個人が申請できる制度は確認できなかった | あり(市町村によって有無・金額・条件が違う) |
| 個人・家を新しく建てる | ZEHなど住宅への補助(太陽光単体ではない) | 市町村によってあり |
| 事業者(PPA・リースを含む) | 自家消費型の太陽光などへの補助事業あり | 市町村によってあり |
今ある家に載せるなら、市町村の補助金を確かめる
今ある家に太陽光を載せる個人が使えるのは、主に市町村の補助金です。金額も条件も市町村ごとに違い、「1kWあたり◯万円で、上限◯kWまで」といった形のものが見られます。
市町村によっては、国の交付金を財源にして補助しているところもあります。そうした制度では、固定価格での売電(FIT)の認定を受けないことや、発電した電気の一定割合を自分で使うことが条件になる場合があり、売電を前提にした設置とは条件が違うことがあります。
福岡県内の市町村の制度(対象・金額・条件・受付状況)と、申し込むときの注意点は、こちらの記事に市町村別にまとめています。
→ 【2026年度】福岡県の太陽光・蓄電池補助金を市町村別に解説
家を新しく建てるなら、国の住宅への補助(ZEHなど)
新築の住宅では、太陽光パネル単体ではなく、断熱性能が高く、太陽光などでエネルギーをまかなう住宅に、国の補助があります。環境省の2026年度(令和8年度)の資料では、新築の戸建住宅について次のように示されています。
| 住宅 | 補助額(1戸あたり) |
|---|---|
| ZEH | 45万円(地域区分4〜8)/55万円(地域区分1〜3) |
| ZEH+ | 80万円(地域区分5〜8)/90万円(地域区分1〜4) |
地域区分は、省エネの基準で決められている気候の区分です。お住まいの地域の区分と、ほかの国の住宅補助(みらいエコ住宅2026事業など)との関係は、建築会社に確認してください。
事業者・PPA・リースには、国の補助事業がある
工場・店舗・事務所などに太陽光を入れる事業者向けには、国の補助事業があります。
- 環境省「民間企業等による再エネの導入及び地域共生加速化事業」(令和8年度予算・令和7年度補正):オンサイトPPA(電気を使う場所に事業者が太陽光を設置する仕組み)などによる、自家消費型の太陽光・蓄電池の導入を支援します。資料では、太陽光の電気を電力会社の送電網へ流さない(逆潮流しない)ものに限るとしたうえで「ただし、戸建住宅は逆潮流可」とされており、戸建住宅も対象に含まれます。資料の図では、PPA・リースの場合の補助単価が1kWあたり5万円とされ、蓄電池の併設が条件です。補助を申請するのは、太陽光を設置する事業者で、住宅の持ち主ではありません
- 資源エネルギー庁「需要家主導型太陽光発電及び再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業費補助金」:一般社団法人太陽光発電協会が事業を実施(令和8年度の公募状況は、この記事では確認できていません)
対象や補助率は、年度ごとの公募要領で確かめてください。
補助金ではないが、売電の価格で初期費用を回収しやすくする仕組み
住宅の太陽光には、発電した電気を決まった価格で買い取る制度(FIT)があります。2025年度下期以降の住宅用(10kW未満)は、最初の4年間が1kWhあたり24円、5〜10年目が8.3円です(初期投資支援スキーム)。くわしくはこちらで解説しています。
なお、市町村の補助金の中には、FITの認定を受けないことが条件のものがあります。売電価格と補助金のどちらを使うかで、得になる組み合わせが変わる場合があるので、申し込む前に条件を確かめましょう。
「国の補助金が出る」と言われたら確かめる
今ある家に載せる住宅用の太陽光について、個人が申請できる国の補助金は、2026年10月時点で確認できませんでした。「国の補助金が出るので今が得」と言われたら、制度の正式な名前を聞いて、国や自治体の公式サイトで確かめましょう。業者選びで確かめたいことは、こちらにまとめています。
省エネ相談室では、無料でシミュレーションをしています。お気軽にご相談ください。
よくある質問
太陽光発電に国の補助金はありますか?
今ある家に載せる場合、個人が申請できる国の補助金は2026年10月時点で確認できませんでした(太陽光発電協会は、国の住宅用太陽光の補助金は平成25年度分で終了したとしています)。新築のZEHなど住宅への補助や、事業者向けの補助事業はあります。
太陽光の補助金はいくらもらえますか?
市町村によって違います。福岡県内の市町村の金額は、市町村別の記事でまとめています。
蓄電池にも補助金はありますか?
あります。国・都道府県・市町村の全体像は、こちらの記事でまとめています。
まとめ
- 今ある家(個人):個人が申請できる国の補助金は確認できなかった。市町村の補助金を確かめる
- 新築(個人):ZEHなど住宅への国の補助(2026年度はZEHで45万円〈地域区分4〜8〉など)
- 事業者・PPA・リース:自家消費型の太陽光などに国の補助事業がある(申請は事業者)
- 売電との関係:市町村の補助金には、FITの認定を受けないことが条件のものがある